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2015年02月25日

映画『Ode To My Father』 〜より進化した「老化・若返り」技術〜

2012年に発表した「Age Reduciton VFX:若返り技術」が、更に進化しました。
40代の俳優を、20代へ「若返らせる」ことも、70代へ「老化させる」ことも可能です。
 
odetomyfather_pic.jpg
 
映画『Ode to My Father(原題:国際市場、邦題:国際市場で逢いましょう)』は、昨年末に韓国で公開されてから、
わずか1ヶ月間で、観客動員数が1,000万人を突破しました。(2015年2月12日で、1,320万人突破)
この映画では、主人公の一代記が描かれ、主演のファン・ジョンミンさんが、代役無しで、20代から70代までを演じています。
そのため、わたしたちの技術が必要になりました。
 

 
こちらの映像は、Age Reduction VFXを施した「20歳代」のシーンの一部です。
「20歳代」のシーンは全て、特殊メイク無しの状態で撮影して頂きました。俳優たちの、とても繊細で情感豊かな演技を損なわないように、実際に撮影された表情を活かしつつ、若返らせています。
 
「70歳代」のシーンは、ぜひ劇場でご覧下さい。(日本では、2015年 5月16日に公開)

今まで、ここまでの「老化」には、特殊メイクが必要でした。
しかし、特殊メイクが「厚みのある素材」であったり、「実際の皮膚を引きつってしまう」ために演技に支障が出ることもありました。
さらに、限られた撮影時間の中で、特殊メイクを施す時間、撮影の合間に手直しする時間が必要なことも、現場では大きな制約となっていました。
 
今回「70歳代」の特殊メイクを担当したのは、『007/スカイフォール』などを担当した、
スウェーデンの特殊メイクアップ・チーム「love larson」。彼らの特殊メイクはとても素晴らしく、演技に支障が少ないものだったそうです。
私たちは、そのメイクを活かしつつ、筋肉やシワをより「目指す」垂れ方にしたり、
メイクでは難しい、黒目や眉なども老化させています。