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2011年11月13日

EPIC

fotonでは、「レタッチワークに適した」収録データを求めて、様々なムービーカメラのリサーチをしています。
いま、世の中にあるファイルベースのムービーカメラは種類も多いうえに、同じカメラでも収録の設定によっては「レタッチワークに適さない」データになってしまうこともあります。
最終の仕上がりのクオリティをより良いものにするために、収録前の段階からフォトグラファーの方々に「レタッチワークに適したカメラと設定内容」についてアドバイスができるようにしたいと考え、実際に撮影テストを行ってデータ取りを続けているというわけです。

実は、動画のレタッチワークに適しているデータを収録してくれるカメラはそれほど多くないと思っていて、REDONEやARRIAlexaなどは、設定内容を添えてオススメしています。

epic12.jpg

まだ日本に数台しかないEPICを、代理店である西華産業さんからお借りして、先日テスト撮影を行いました。実際の本番撮影と変わらない状況でテストを行うために、照明機材などはライトアップさんに御協力頂きました。

REDONEを何度も使用してきた僕らが一番喜んだのは、
■5Kの24・30フレームで、一番圧縮率の低いモードで収録が可能なこと。
まだSSDが搭載されていない頃のREDONEでは、4Kの24フレームで一番圧縮率の低いモードを選ぶことができなかったので、非常に残念でした。
ここは、画質に関わる部分なので、一番の関心事でした。

次に嬉しかったのが、
■ボディが小さく、手持ちの撮影もできること。
5Kで手持ち撮影したあと、フォトグラファーの望むフレームに自由にトリミングして4Kや2Kに仕上げるというときに、このボディの小ささが非常に有効でした。

他にも、
■SSD内の収録データを、PCやMacに移す際に「REDMAG」というリーダーを使うのですが、これにeSATAが付いているので撮影中のデータコピーも快適でした。(欲をいえばUSB3.0の搭載が望まれるところです)
■ハイスピード撮影が強化されたこと。2Kで約300fps、4Kで約150fpsが可能なところ。
■カメラが起動するまでの時間が短くなった。かなり短くなっていました。
■REDONEではフレームレート変更をする度に記録メディアを初期化する必要があったのですが、EPICは初期化の必要がなくなったこと。

等々、REDONEユーザーからのフィードバックをうまく形にしていると思います。

 
epic3.jpg