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2025.04.29 /

撫でる

肌に留まっている蚊を叩き潰した時に、わたしはそういう人間なんだと思うわけです。
だからこそ、好きなもの、嫌いなものだってある。嫌なことは避けたいし、楽しいことだけしていたい。
美しいものに興味があるしそれを独占したかったりもする。
子供の事は、邪心なしでこれが顕著にでてると思うんです。
それは、捕まえたカマキリを袋に入れて、息をいっぱい詰め込んで持って帰るあの、のぼるような心であったり、
育てきれない魚をどうにかして持ち帰りたくて試行錯誤する時間であったり、かわいそうと思いながらコオロギを自分が育てているトカゲに与える行動であったりするわけです。
それが年齢を重ね、知識や経験が増えるにつれ、その行為が「道徳」に反しているのではないかと思ってしまいます。
「生き物がかわいそう」と。
私はこの現状を恥ずかしいと思っています。
彼らから学ぶことはまだまだあるというのに、この抑えられない「好奇心」という機動力にその考え一つで向き合わなくなるのは本当に勿体無い。
ましてや私たちと「共存」しているはずの”彼ら”
を理解しないという日々が続けば、夜も眠れない恐怖につながりかねません。
そんなことを考えながら飼育箱に”彼ら”を入れる瞬間、わたしはそういう人間なんだと思うわけです。
全てを平等には見れないわけです。